水の飲み方 3
水をどのように取ったら健康になるか、または病気を予防できるのか?今回は2冊の本をベースにこのことを考えて見ます。1冊は「「水分の摂りすぎ」はこんなに恐い」石原結實 著 廣済堂出版と、もう1冊は「水の健康学」藤田紘一郎 著です。
石原結實先生はご存知のように、漢方薬と食事療法運動療法で治療をされています。水の飲み方の基本として、人間の生活の中で水をとる量と排泄する量とはバランスが取れている。あえて1日何リッターと決めて飲む必要は無いと言う考え方です。現代人は体が様々な環境で侵されているので、水分代謝が十分になされていないと言います。現代人は昔に比べ体温が1℃以上低くなっている。体温を上げて発汗、利尿作用を図り「水毒」を改善する必要があると述べられています。
一方藤田紘一郎先生は、東京医科歯科大大学院教授と西洋医学的な考え方で、健康に良い水を述べられています。面白いのはいわゆる「奇跡の水」までも検証されている章が設けられているところです。主張するところは、水は第1に老廃物の排泄を促し新陳代謝を活発にする 第2に、発汗を助けて体温を一定に保つ 第3に、有害汚染物質などの希釈や吐剤の役目をする そのほか血流をスムーズにして動脈硬化を予防したり、肥満の予防や解消にも効果がある。
私見ではありますが、これらの主張を分析してみます。東西医学の水に対する思想の違いが読み取れます。漢方の研究は、血流の促進(いわゆる瘀血の解消)と水毒の解消(水分代謝の促進)が大きな課題でありました。この立場から石原先生は意見を述べられているのです。一方藤田先生はどちらかといえば、今現在は元気な状態で病気予防のための「水の飲み方」それも理想的な飲み方という立場から主張をされています。
私は治療家としての立場から考えるのですが、血流も水分代謝も均質に行なわれていないという立場をとります。すでに傷んでいる腎を守るには、いかにして水を取っていくかと言うことが大事です。前回に述べたとおり、我々の「腎」はすでに弱っています。治療が終了すると多くの患者さんはトイレに行きます。これは治療で腎の働きが良くなったからです。来られてすぐトイレを済ましても、術後はこのような方もいます。このことからも、私たちは「腎」について注意を払いたいものです。腎が良いか否かは次のようにして、簡単にチェックできます。足を四角い柱に見立てます。内側の後ろの角が腎の経絡になります。ここに親指を当てて押してみても良いですし、上下に通る線をイメージして切るようにします。痛ければ弱っているとみなします。このことを判断基準に理想的な水の飲み方を個々人で追求していくのが理想と思います。ただし、治療が行なわれている間は、体から毒素やそれまで蓄積されていた薬を排泄するため、普段より大目の飲料は必要と考えます。理想とする水は、藤田先生のご本は大変参考になります。
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2009年1月12日|コメント (0)|トラックバック (0)
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