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身体の凝り脳の凝り
鍼灸に係らず、東洋医学では「凝り コリ」を重要な兆候と見ます。如何に凝りをとっていくことが極端に言えば、病気を治すことにつながります。
しかし簡単に凝りを取るといっても簡単にはいきません。多くの鍼灸師がかかわる、肩こりを取り上げても、そうたやすく治せるものではありません。
血流を改善すれば、凝りは確実に取ることが出来ます。
難病や病院に行っても治らないような病気の場合は、血流障害が基本にあり免疫度も低下しています。血流障害を治せば免疫も良くなるはずですが、私の患者さんで漢方薬を2年も服用したのに、血流は全く改善されていなかった方もいます。漢方薬のメイン治療は、血流の改善と水分代謝であり、それを1500年以上研究しているのに、その進化進展は難しいのです。
身体の凝りを高麗手指鍼で行なうと、比較的効果は高いと思われます。証明は大村恵昭博士が発明したオーリングテストで行ないます。トロンボキサンB2と言うものを使って、単位は10億分のいくつと言うように出ますが、技術になれればとてもシャープに計測できるツールといえます。
身体の凝りは比較的簡単に消えていくのですが、その割に身体が良くなっていかないことが多いのです。
手のひらに行なう治療ですので、手のひらと脳は密接に結びついているので、血流改善度は高いはずです。身体の血流改善は良くなっている、それは脳血流が改善されていると考えていました。しかし治らない。その原因を2、3年前までは身体の歪みから来るものではないかと考えていました。カイロプラクティックや整体の本を読み漁ったものでした。しかしこれらの手技でも、治療効果に限界があり彼らも悩んでいることが分かりました。
ここで頭に浮かんだのが「脳の凝り 頭の凝り」と言う言葉です。
1700年代のドイツの医学者メスメルは、一般的には磁石と心理療法で治療をして効果を上げていたといわれます。ウィキペィアで調べると、どうも気功を使って治しているように伺われます。
病気は心理面が大きく係っているとして、昔から言われていることです。そこで改善が図れず長い間苦しんでいて、神経科、診療内科に通い始める人もいます。また心をいやすピプノセラピーなどといわれる、西洋医学では受け入れられない治療に頼る患者さんもいます。
あるセミナーに参加の折の話です。パーキンソン病の患者を診て、その患者を治すのに良い方法を患者の脳から読み取ると、出兵した時代に帰れば良いと出たそうです。そこで号令を掛けると、患者はしっかりとした足取りで行進を始めたそうです。
これを聞いていてはたと思い出したことがあります。もう30年も前に読んだのでうる覚えになっていますが、フランスの哲学者ガストン・バシュラール著「持続と直感」です。
人間の記憶は時間のように流れているのではなく、一瞬一瞬を紙の上に記録しているというものです。(これでよかったと思いますが)
思いあたることはまだあります。私の師韓国人鍼灸師、金成万師が仰った言葉があります。
「高麗手指鍼をしていると、過去に起きた病気が出てくる」と言うものです。
ところが私にもその経験はありました。妹の義理の母親が整骨院で治療を受けたら、起き上がれなくなったので治療をして欲しいというものでした。すぐ起き上がれるようになりましたが、3回ほど治療をしたあと足が腫れました。捻挫のような腫れです。歩きすぎたのかなと思い質問しましたが、安静にしていて歩きすぎるようなことはしていないということでした。そこで昔怪我をした経験は無いかと聞くと、30年以上前に捻挫をしたことがあったそうです。腫れ自体はそれほど痛みも無く、まもなく消えてしまいました。
先生が仰ったのは、脳は怪我が治ってもその記憶は忘れないでいる。それが治療によって記憶が蘇ったのだ。しかしそれは元に戻ることではなく、時間をさかのぼって記憶を消しさる作業だそうです。私の経験からもそれは実感として理解可能な理論です。
病を治す時この記憶を消すこと、良い時の記憶を呼び戻すこと、これが完治にいたる方法と言う結論に至りました。今はその作業に取り掛かったところです。
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2009年2月 9日|コメント (0)|トラックバック (0)
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鍼の種類
鍼の種類にはどのようなものがあるかご存知でしょうか?
国別に見ると、まず中国は太い鍼を使うということがあり、日本で発明された鍼管は使用しません。さらに刺してから、鍼を捻ったり深く刺したり引いたりして、強い刺激を与えることがあります。フランスではポール・ノジェ博士が発明した、耳鍼があります。韓国では手のひらに鍼を刺す、高麗手指鍼があります。
日本には他国にない発明があるのかと言うと、あるのです。平安時代の僧夢分によって発明された打鍼法です。木で作った鍼を、木槌でこつこつとお腹を叩いて治すというものです。あと今でもよく使われている、赤羽幸兵衛氏発明の皮内鍼です。皮膚と筋肉の間に差し込み、先を円状に丸めたところを絆創膏で止めておきます。止め鍼といわれることもあります。痛みをとることが主目的ですが、様々な使用目的も開発されてきています。最も多く使われている鍼は、豪鍼と呼ばれていますが、中国鍼から生まれたものです。これに江戸時代に杉山和一が発明した、鍼管を使って痛みの少ない鍼法を生み出しています。
耳鍼について少しお話いたしましょう。ノジェ博士の本の巻頭にこのようなことが書かれています。「ところでフランスで、耳鍼はどのくらい医師の間では認知されているのでしょうか?」「いえ全く認知されていません。しかし先日医師会の会長から電話がありまして、親戚のものが中々治らないで困っている。ついては診てやっていただけないだろうか」どの国でも建前と本音は異なるものです。いま耳鍼はイギリスやアメリカで研究書が多く出版されています。
耳鍼のツボが発表されると、すぐ中国で同じようなものが発表されました。「鍼は我国が元祖だ」と言ういやらしい根性なのでしょうか。しかし根本的にノジェ博士の方が応用性も理論もはるかに優れているものです。
日本にも20年以上前から紹介されていました。しかし広く知られるようになったブームの火付け役は「耳鍼ダイエット本」のおかげなのです。ところがこれがインチキ出版からと言う、不幸な出発点があったのです。これ!教えてもらいました。
耳鍼を正しく使えば、望ましいダイエット目標、3ヶ月で約5キロの減量は出来るはずです。
ところがそうではなかったのです。出版を望んでいた著者?が、出版社に自費出版を依頼したと思ってください。出版社は契約しているゴーストライターがいますので、彼に丸投げです。どこかのゼネコンか天下り企業の手口みたいになってきましたね。
彼は困って図書館に行き、午前中あれこれと本を探しとうとう「これでいこう」と決めました。それが「耳鍼ダイエット」だったそうです。こう聞きました。彼は3冊ほどの本を借りて書き始めました。テーマが決まれば簡単です。あっという間に書き上げたそうです。「?」体験者談話ですか。それは茨城県 Aさん 3ヶ月で20キロ減量、東京都Bさん 25歳 主婦 1ヶ月で10キロ減量しましたというようにです。
でももしその人を照会したいと聞かれたらどうするのでしょうか?それはご安心ください。出版社には守秘義務がありますので、公開は出来ないのです。
耳鍼が誇大広告であったのが分かって、急速にそのブームは消えてしまいました。しかし本来この耳鍼はすばらしい効果のあるものなので、静岡で開業されているお医者さんは、耳鍼を使い体調を整えることによってダイエット達成をされているようです。本来の視点から耳鍼の復権がされ始めているようです。目標は3ヶ月5キロの減量だそうです。
新潟大学大学院安保徹教授の提唱されている、自律神経免疫療法ですっかり知られた井穴の瀉血があります。瀉血は平安時代の鍼といえば瀉血が主たる治療法だったそうです。
ほんの数年前までは、鍼灸師が瀉血をするとすぐに訴えられ、裁判沙汰になっていたのです。これは血をあえて出すような治療は、医師固有のものと言う考えに基づいたものです。教授が「瀉血で免疫が高まり癌も治せる方法であることや、瀉血は鍼灸師が昔から行なっている刺絡と言う技術である」と仰ってくれたことにもよるのです。
接触鍼と言うものもあります。鍼を刺さずに、鍼をツボにあてそこから気を通すのです。女優でエッセイスト松居和代さんがこの鍼で、顔面麻痺を治してもらったのは有名な話です。彼女は過去に一度発病し、そのときは中国人鍼灸師に治してもらったことがあったそうです。再発したのですが、その治療家はすでに亡くなっていました。
そこである病院にいったところ、私のマッサージの先生がリハビリ科にいらして、診ることになったそうです。学校では先生はマッサージの大家ではありましたが、鍼を使うことはきっとためらったのではないかと思います。女優でもある顔に鍼を刺して、もし万が一のことがあったら、商品価値がなくなってしまいます。と言うことで接触鍼をされたのだと思います。それが見事成功したのです。彼女があちこちで宣伝してくれたおかげで、その後先生は念願の開業をされました。
この接触鍼は気の力を使えないと効果は出ません。しかし極端に消耗した身体には、とてもやさしい鍼であるといえます。
中国の鍼は、中国人鍼灸師の行なっている鍼は、鍼を使った気功であると私は思っています。長い鍼太い鍼など様々ですが、やっていることはそれを通して気を送り込んでいるのです。ですから見よう見まねでまねても、まったく効果はありません。中国から朱さんと言う鍼灸師が、「朱氏頭皮鍼」を引っさげて日本に公演に来られました。友人が勤めていた治療院に、朱さんのいとこが勤めていました。友人が彼に「従兄弟なんだから出来ないのか?または教えてもらえないのか?」と聞いたところ「あれは気功だから出来ない。また親戚でも教えてくれない」と答えたそうです。
今日はこの辺で筆を置きます。
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2009年2月 6日|コメント (0)|トラックバック (0)
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